こんにちは、あやこです。今回は、大卒の新卒で生命保険の営業職、いわゆる「生保レディ」になることについて、私の経験を交えながらお話しします。
結論からお伝えすると、新卒で生保レディを目指すことはオススメしません。
その理由について、これからご紹介していきます。
大卒の新卒で生保レディになるのはもったいない
大卒の新卒で生保レディを目指すことは、正直に申しますと「もったいない」と考えています。その理由は以下の通りです↓
- 未経験・中途採用でも生保レディになりやすい
- 収入が不安定になりやすい
- メンタルが未熟な20代はストレスに耐えられない
すべて私の持論ではありますが、このような理由で新卒で生保レディを目指すのはオススメしていません。
それぞれについて、お話していきます。
①未経験・中途採用でも生保レディになりやすい
生保レディは30歳を過ぎた未経験の人でも、街中でスカウトされたりして就職することが可能です。つまり「誰でも生保レディになれる」と言っても過言ではありません。
学歴を問わない、という企業も多いです。
日本社会において、「新卒」というステータスは就職活動において非常に有利な状態ですので、その「新卒」カードをわざわざ誰でもなれる生保レディの就職に使ってしまうのはもったいないです。
参考記事:生保レディの適性検査と入社試験【 誰でもなれる?】難易度について解説>>
②収入が不安定になりやすい
生保レディは「正社員」と書かれていても、実は固定給+歩合給という給与体系になっていて、歩合給の部分については個人事業主として扱われることがほとんどです。
つまり、個人事業主として開業届けを出して、自分で確定申告を行わないといけないのです。(これについて知らない方は多いです)
参考記事:生保レディは個人事業主って知ってた?4年目の私がその実態を解説>>
また、歩合給の割合が大きいので、契約が取れるかどうかによって、収入が大きく上下してしまうのです。ほとんどの人が思うように契約を取れないという状況に陥るので、収入が予想していたよりもかなり少なくて困ってしまう人が多いです。
20代だと、これからの人生プランのためにしっかりと貯金したり投資したりするべき時期ですので、収入が不安定になる生保レディになると、人生プランが狂ってしまう可能性が大きいです・・・
③メンタルが未熟な20代はストレスに耐えられない
20代、特に新卒の方は、社会人としての経験が浅く、ストレス耐性が十分に培われていない場合が多いです。生保レディの仕事は、飛び込み営業や上司からのノルマのプレッシャーなど、メンタル面で強いストレスが掛かりやすい仕事ですので、新卒の方にはオススメしません。
実際、職場にいた若い方でメンタルを壊してしまった方を何人か見てきました・・・
参考記事:生保レディ|20代ならではの苦労や知っておくべきことを解説します>>
ここで、実際に新卒で生保レディになった私の職場にいる方(Aさん)についてご紹介します。
Aさん(25歳・女性)は、経済学部卒業後すぐに大手生命保険会社に入社しましたが、1年3ヶ月で退職しました。
入社当初は意気込んでいましたが、毎日朝8時に出社し、9時から21時まで電話営業の毎日。100件以上かけ続けても、アポイントメントすら取れないことがほとんどで、彼女はかなり落ち込んでいました。
ノルマは月に3件。達成できない月が続き、上司から厳しい叱責を受ける姿もよく目撃しました。月末になると胃が痛くなり、夜も眠れない、とボソボソ弱音を吐いていたのも知っています。
休日出勤や夜間の営業も日常的で、ついには付き合っていた彼氏とも別れてしまったようでした。その後ストレスで体調を崩し、2週間の休職を経験。復帰後も状況は変わらず、彼女は退職してしまいました。
20代のAさんは、心理的なストレスに耐えられなかったようです・・・
新卒で生保レディになるメリット・デメリット
大卒の新卒で生保レディを目指すのは、基本的にはオススメしていませんが、全体を俯瞰してのメリット・デメリットについてお伝えしておきます。
大卒の新卒で生保レディになるメリット
- 人とのコミュニケーション能力が向上する
- 金融や保険の知識が身につく
- 成果次第で高収入を得られる可能性がある
- 営業スキルが身につく
契約が取れずに低収入に悩む生保レディが一定数いる一方で、年収1000万円を超えるトップセールスの生保レディもいます。
給与の幅が大きいため、個人の能力や努力次第で大きく変わってきますが、努力次第で高収入を得られるかもしれない生保レディの仕事はモチベーションにつながりやすいです。
関連記事:生保レディの年収事情:トップ年収1000万円も夢じゃない!>>
また、これらのスキルは、将来どんな仕事に就いても役立つものばかりです。
生保レディを辞めて転職する場合にも、これらの経験は強みになります。
大卒の新卒で生保レディになるデメリット
- 収入が不安定
- ノルマのプレッシャーが大きい
- 休日や夜間の勤務も多い
- 契約が取れないと会社での立場が弱くなる
特に、新卒で経験が少ない状態では、これらのデメリットを強く感じる可能性が高いです。
私自身、最初は本当に苦労しました。契約が取れず、固定給も減っていき、手取りが一桁になったこともありました。
新卒という強みを活かして、他の正社員の仕事を探してもいいのではないでしょうか。
まとめ:新卒なら生保レディ以外の道をオススメします
新卒の皆さんに向けて、生保レディ4年目を迎える私からのアドバイスをまとめさせてもらいます。
生保レディという選択肢を完全に否定するわけではありませんが、新卒ならではの強みを活かせる他の正社員の仕事を探してみてはいかがでしょうか。
生保レディは中途入社でも十分にチャンスがある職業です。他の仕事で経験を積んでから挑戦するのも良い選択肢かもしれません。
どうしても生保レディの仕事内容に憧れを感じるのであれば、ストレスが大きい仕事であることを覚悟の上で、高収入を目指して頑張ってみてください。
ちなみに、
契約をどんどん取りたいのであれば、コミュニケーション力を磨くことが何より大切です。
どんな道を選ぶとしても、自分自身の成長と幸せを第一に考えてください。
生保レディという仕事は、向き不向きがはっきりする職業です。自分に合っているかどうか、よく見極めてから決断することをおすすめします。
私は4年目の生保レディとして、今では充実した毎日を送っています。でも、ここまで来るのに本当に大変でした。
新卒の皆さんには、まずは自分の強みを活かせる仕事を探してほしいと思います。そして、もし将来生保レディに興味を持ったら、その時にチャレンジすればいいんです。
人生は長いですからね。